東京・千代田区の神田神保町のほぼ真ん中、靖国通りに面した一角に「本と街の案内所(神田古書店連盟が管理、NPO法人連想出版が運営)」があります。2007年10月にオープンしましたので、つい先日丸4年が経ちました。神田古書店街には本を探しに日本全国から大勢の人が訪れます。その人たちに自分が探し求めている本がどこに行けば手に入るか、一緒に調べるのが案内所の主な仕事です。エネルギーというテーマの本を探している、藤沢周平について書かれた本を読みたい、といった漠然とした問合せであっても、私たちの研究グループが開発した「連想検索」システムを活用して、適切な古書店をご案内しています。また具体的な書名が分かっている本を探している問合せでは「日本の古本屋」も利用して在庫のある古書店を全国から検索、問合せ先などをお伝えしています。実際に案内所からすぐ電話をして注文している人も少なくありません。「本と街の案内所」は、本好きな人たち、読書が好きな人たちを、神田古書店街はもちろん全国の古書店に案内する場でありたいと思っています。
そんな「本と街の案内所」の中に2011年9月、「e読書ラボ(国立情報学研究所が企画、NPO法人連想出版が運営)」がオープンしました。紙の本と、巷間話題になっている電子書籍と、そしてパソコンで見られる様々なコンテンツを自由に組み合わせて、未来の読書を体験できるスペースです。電子書籍が読める端末を10種類以上展示しており、それらの端末には300冊以上の本が登録されています。異なった端末で読み比べてみたり、電子書籍の元となった紙の本と比べることができます。また、ふだんなかなか試す機会のない専門辞書や有料会員制のリファレンスサービスなども試用できます。さらに国立情報学研究所が研究、開発を進めている未来の読書をより楽しくする最新サービスもご紹介していきます。「e読書ラボ」は利用者と、未来の読書はどうなるのか、どんな読書環境が望ましいのかといったテーマを議論する公開実験室なのです。
ラボを神田古書店街のど真ん中にある案内所で開設したのは、本当の“読書人”が、“本の玄人”が集まる場所だからです。「本とはいったい何なのか」「私たちは本から何を得てきたのか」という基本的な問いかけから初めて、未来の読書について考えていきたいと考えています。
ぜひ案内所とe読書ラボに足をお運びいただければ幸いです。
スタッフ一同、お待ちしております。
本と街の案内所
http://go-jimbou.info/annaijo/
e読書ラボ
http://edokusho.info/
その他、関連サイト
BOOK TOWN じんぼう
http://jimbou.info/
神保町へ行こう
http://go-jimbou.info/
想―IMAGINE Book Search
http://imagine.bookmap.info/
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