「古書店が新刊本を世に送り出した!」と評判になった『神田神保町公式ガイドVol.1』から3年。今年は新機軸を打ちたて、装いも新たにVol.3が刊行されました。
本書では、まず案内役として“歩く神保町”の異名をとる(!?)仏文学者・鹿島茂先生に神保町を歩いてもらい、“粋な大人の街歩き”を紹介。
[特集其の一]では、神保町はいつから世界一の本の街になったのかをテーマに、貴重な写真をおりまぜながら時間旅行(タイムトラベル)をします。「なるほど、ここは以前、狸ができる原っぱだったんだ!」と、思わず膝を打つ発見がいっぱい!
[特集其の二]では、いかにも古書店連盟らしく、「装訂」にスポットをあてて、書物の歴史を追いました。江戸時代の書物は寝ていて、明治以降、洋本の輸入で書物が立った(スタンドアップ!)ことは画期的なことだったんですね。
また、江戸時代に庶民のあいだで流行った書物が、現在でも形を変えて読み継がれている事実を知れば、人の好奇心は昔も今も変わりがないことがわかります。
もちろんVol.3でも、神田古書店連盟全158店を掲載した「古書店MAP」が“別刷り付録”として付くので、これを持って神保町を実際に歩いてみるのもおすすめです。
“街と本”の、これまで知らなかった蘊蓄が詰まった『神保町公式ガイドVol.3』を、ぜひ手に取ってみてください。そして先入観を捨てて、書店へ入ろう!
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