神保町に開業して13年目になりましたが、開店当初は主に限定本を中心とし、豆本、美術書、文学書、版画、子供絵本等々と何でもありのまとまりのない状態でやっていました。店内が狭いため、どのジャンルも中途半端で何ひとつコレといったものもなく、正直この先どうしたものかと試行錯誤しながら2、3年が経ちました。
そんな時自分が好きなジャンルをするのが、長続きするものと伝授され、かわいくて綺麗な装幀本を多く蒐集し、それが豆本でした。スペース的にもピッタリ、そしてそれを中心に展開出来るよう、お店の棚も改装しました。豆本の魅力は、小さいからこそ出来る、凝った装幀の美しさです。また気軽に読めるサイズもあり、内容も版画挿画本、文学書、郷土の史料、伝記、聖書、般若心経と様々の分野があります。内容が一緒でも装幀が違うのも興味をそそられるところです。
そして豆本を主として限定版画挿画本、蔵書票、玩具関係書、伝統こけし等の分野にかたまってきたのです。
人気商品の先取り予想及び流れに乗るか避けるかについては、あまり考えていません。しかし本にも流行はあると感じています。
昔の価格にこだわらず、その時代に合った柔軟な感覚で、対応していきたいと思います。
日本古書通信社: http://www.kosho.co.jp/kotsu/ |