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。.:*゜・☆*その18・8月31日号・*:.☆.
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◆INDEX◆
1.魅惑の古書即売展
【最後に古書店情報を掲載しています】
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夏から秋にかけては「古本まつり」「大古書市」などと銘打った、
古書の即売会が多い。東京ではデパートの大きな催事場を使って
の古書市はここ数年減る傾向にあるけれども、新宿・渋谷・池袋
などのターミナル駅では、いくつかの大きな古本祭りが催された。
東京だけではなく関西など各地の本屋が集合しての大規模な即売
展には、さすがに多くのお客さんが来てくださる。開場前に並ん
でくださる方も多い。
以前にはその列が数百人にもなってデパートを取り囲んだ、とい
うような話も聞かれたが、ネット販売などの影響か、現在ではぐ
っと減って100人前後といったところだ。
それでも、現物の持っている魅力はまだまだ大きい。
こんな本があったのか、というような発見も、実物が集まる即売
会ならではだ。本屋にとっても、新しい顧客を獲得するチャンス
というだけではなく、1000冊の本を持っていけば、一週間前後の
会期中にその2,3割は売れてしまうというようなスピード感は、
自店舗では味わうことができない。
そこに来るお客様にとっては、すべてが目新しい本で、店舗のよ
うに昨日も並んでいた商品をちょっとだけ入れ替えたというのと
は違う。他の誰もまだ見ていないのだから、相場よりかなり安く
値付けされた掘り出し物も、たくさん眠っている。
経験豊富な古本屋でも、本の世界は広い、かなり間違いを犯すも
のだ。
そういう商品を誰かが発見してしまう前に、見つけて入手するた
め、お客さんも早起きして開場前から並ぶわけだ。
というわけで、即売会は初日、それも午前中が勝負である。
…と、いうことになっているけれど、実はそうとも限らない。
2日目以降に力を入れている業者もいるのだ。
初日に駆け込んでくるのは古本マニアのような人たちだ。
ある傾向があって、良い本であっても必ずしもマニアに好まれる
とは限らない。特に文学以外の本はそうだ。
理工書や趣味の本など、内容的にも希少度から言っても一流の本
であっても、本好きには必ずしもアピールしないのだ。
お客様もよく知っていて、専門書などを買いにいらっしゃる方は、
混雑する初日の午前中をはずして、会期半ばごろに来られること
が多い。それを狙って、途中で品物の入れ替えをする業者もある
のだ。
前にも書いたが、複数の業者が集まる即売会は古本買いの入門に
はもってこいである。
古書店はみんな個性的なので、その違いを楽しんで気の会う本屋
を見つけることもできるし、住所を残していけば、次回から古書
目録や案内が届くようになる。目録でたくさん注文して、毎回会
場に数年間足を運べば、業界で有名な顧客になって、秘密の古書
情報も教えてもらえるようになる……かもしれない。
■日本の古本屋即売展情報■
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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