■二十代最後の日々のドキュメンタリー■
本を出すことになるとは思ってもみなかった。
雑誌等への寄稿経験はあったものの、まとめて文を書くのはまっ
たくの初めて。昨年の一月、晶文社の中川さんから「山路君、本
を書かない?」とお話をいただいた時は正直言ってどうなること
か想像もつかなかった。
日記形式で綴った執筆期間の昨年は大きなイベントが重なった。
CD制作・流通の音楽レーベルFLY N'SPIN RECORDS(フライ・ン・
スピン・レコーズ)の立ち上げ、古書組合南部支部の三十五周年の
記念式典や、マガジンハウスでの初のバックナンバー・フェア、な
どなど。他にも一昨年にオープンした、カウンターでコーヒーやワ
インが飲める古本屋Flying Books(フライング・ブックス)では月
に一回の割合で様々なジャンルの催しを行ってきたし、主宰するイ
ンディーズ出版のSPLASH WORDS(スプラッシュ・ワーズ)の新作も
発行した。
こうして実感もわかないまま、二十代最後の日々を勢いにまかせて
綴り、この春やっと完成したのが『フライング・ブックス 本とこ
とばと音楽の交差点』。振り返ってみると詩集、CD、写真帖など
モノ作りからイベント制作、店作りのドキュメンタリーのような本
になった。
また、ジャンルが多岐にわたり、登場する本や雑誌もタイトルだけ
ではわかりづらいので、キャプション欄を設け、本やCDのジャケ
ット画像から、お気に入りのカフェや古本屋のアドレスまで300
以上の項目を作成した。
この本がどんな人に読んでもらえるのかまだイメージが湧かないが、
これから何かを始めようとしている同世代や、より若い世代の人た
ちの参考になれればうれしい。
■『フライング・ブックス 本とことばと音楽の交差点』■
著者 山路和広
晶文社刊 A5判、256P、 定価1995円(本体1900円)
ISBN:4-7949-6660-1 6月初旬発売
http://www.shobunsha.co.jp/
I カフェ巡りと詩集『ふりつづく砂の夜に』
(2004年1月末?3月:SPLASH WORDSの新作、長沢哲夫さんの
詩集『ふりつづく砂の夜に』の制作から完成まで。)
II フライング・ブックスの作り方
(唯一日記形式ではなく、一昨年Flying Booksをオープンさせる
までの道のりを振り返る。)
III フライ・ン・スピン・レコーズ始動、SUIKA発進!
(4月?7月初:音楽レーベルの立ち上げ、念願のCDリリース
までの道のりを中心に。)
IV フジ・ロック・フェスティバルとマガジンハウス
「ROOTS&NEXT」
(7月?9月:四年ぶり、初めて出演者側で参加したフジ・ロック・
フェスティバルや、渋谷タワーレコードでのコーナー制作、初の
マガジンハウスでのバックナンバー・フェアを実現するまで。)
V ブック・トリップ・イン・アメリカ
(9月:本と人、三年ぶりのアメリカ西海岸縦断古書買付旅での
出会い。)
VI 写真帖『REWIND』と『ビート・カタログ』
(10月〜1月:古書組合南部支部三十五周年の記念写真帖制作と、
来日したビート詩人、ゲーリー・スナイダーとの交流など。)
■山路 和広(やまじ・かずひろ)■
1975年東京都生まれ。古書サンエーの三代目。
2003年、東京・渋谷にカフェ&イベント・スペースを兼ね備えた
Flying Books(フライング・ブックス)をオープン。
音楽レーベルFLY N’ SPIN RECORDS、出版SPLASH WORDSを主宰。
古書のコーディネート、イベント制作を軸に新刊書店、レコード店、
インテリア・ショップ、アパレル、出版社等と既存の枠に捉われな
いコラボレートを続けている。
http://www.flying-books.com
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■国立情報学研究所オープンハウス■
日時 6月2日(木)13:30〜18:30
6月3日(金)12:15〜17:00
場所 国立情報学研究所(千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内)
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国立情報学研究所をご存じですか?
幅広い情報学に関する研究を行っている、国立の機関です。
愛書家の方のなかでは『Webcat』や『WebcatPlus』などの仕組みを
作成・運営している機関として、なじみ深いかもしれません。
この国立情報学研究所が研究所の研究活動及び研究成果を、広く社
会の方々に知っていただくために、オープンハウス(一般公開)を
上記の要領で開催いたします。
プレプログラムとして、6月2日には、千代田ITフォーラム「漫画
×映画〜コンテンツビジネス最前線」が開催されたり、千代田の森
オルケスタ(市民オーケストラ)によるコンサートなどのイベント
も予定されております。
発表展示では普段なじみの薄い『情報学研究』と言われる様々な研
究がパネルやデモにより、分かりやすく展示されます。
日本の古本屋を運営する東京都古書籍商業協同組合も、この展示に
参加いたします。
もちろん、入場は無料です。ぜひ、ご来場下さい。
入場は無料ですが、参加には事前のお申し込みが必要ですので、詳
細・お申し込みは国立情報学研究所HPをご参照ください。
http://www.nii.ac.jp/index-j.html
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■平成17年度 明治古典会七夕古書大入札会■
作家の自筆原稿、初版本から映画ポスターまで二千点を超える
最も歴史ある古書のオークション!
http://www.kosho.ne.jp/~meiko/
一般下見展観日(一般の方もご入場出来ます。)
日時:7月8日(金)、9日(土)午前10時?午後6時まで。
場所:東京古書会館
すべての出品物をお手にとってご覧になれます。
詳細は、上記アドレスおよび、次号メールマガジンにて!
お問い合わせ先: meiko@kosho.ne.jp
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。
まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料210円
合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、氏名、電話番号
を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。
【お申し込み先】
101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部
まで。
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■日本の古本屋 即売展情報■
6月〜8月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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日本の古本屋バックナンバーは以下のURLからご覧いただけます。
見逃したメールマガジンはここからチェック!
【バックナンバーコーナー】
http://www.kosho.ne.jp/melma/
次回は2005年6月下旬頃発行。
「自著を語る」コーナー、来月は「古本道場」、
角田光代さんの登場です!お楽しみに!
。.:*゜・☆*゜本を売るときは、全古書連加盟の古書店で。☆*.:*゜*
*全古書連は全国古書籍商組合連合会の略称です。
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日本の古本屋メールマガジンその27 2005.5.30
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
東京都千代田区神田小川町3ー22 東京古書会館
E-Mail melma@kosho.ne.jp(メールマガジン専用)
URL http://www.kosho.or.jp/
【発行者】
広報部:中野照司 藤原栄志郎
事業部:田中隆志
TKI :岩森正文
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