今回の本の校了まぎわ、いよいよタイトルをつけなくてはという
段になってもよい名前が思い浮かばず、ことばの響きが気に入って
いるという理由から、これを苦しまぎれに編集者さんに提案してみ
ました。ただ、これではインテリア関係の本と勘違いされそうなの
で、ボツを覚悟していたのですが、予想に反して即OKがでたので
拍子抜けし、そのためかえってこれでよかったのかしらと、なにか
しっくりしない気持ちでいました。本が世に出てしまった今となっ
ては、むしろインテリアの本だと勘違いして買ってしまう人が続出
し、売り上げアップにつながればそれもまたいいのではと思います。
カリスマおしゃれ主婦の雅紀さんのインテリア本などと一緒に買っ
てくれる女子など、いたら嬉しいですね。書店のどの棚の、どんな
本のとなりに自分の本は置かれるのかが今いちばん気になるところ
ですが、どこででもある程度きまった場所にあるよりは、いろいろ
に解釈されて、本屋さんによって置き場所が違っているような本と
いうのが理想なので、このまぎらわしいタイトルはやはりよかった
かもしれません。
さて、内容についてですが、これは『modernjuice』をはじめ、
これまであちこちの媒体にぽつりぽつりと書いてきた文章をひとま
とめにした一冊です。『modern juice』は「女の子と近代にまつわ
るあれこれを、シニカルに、かつ愛をこめて照射する」というたい
そうなスローガンを掲げていますが、これは自分もふくめた女性の
身辺に題材をとり、そこからいまこうして生きている私たちの欲望
や表現のありかたについて考えてみようという意味がこめられてい
ます。たとえば「インテリア」についてであれば、「インテリア?
そうですね、私は大林宣彦の映画にでてくる女の子の部屋に中学生
のころからあこがれているので、家具はおもに古道具屋でみつけた
ものでまとめて、ところどころに少女趣味の名残をのこしつつ、ほ
どよく生活感の漂う和洋折衷をめざしています。」とかなんとかい
いたいところをぐっとこらえて、そのように住空間にこだわる自分
がどこからきてどこへゆくのかについて考えてみる、ということで
す。
こう説明しても、なかなか自分がものを書くときの足場がどうい
うところにあるのかは、いまひとつ読み手の側には伝わっていない
と感じることが多かったのですが、このたび一冊にまとまったこと
で、すこしはそれが見えやすくなっているのではないかと思います。
■近代ナリコ■
1970年神奈川県生まれ。多摩美術大学卒業。
「女性」と「近代」にまつわるあれこれを、シニカルに、かつ愛を
こめて照射することをテーマとしたミニコミ誌『modern juice』
編集発行人。
「ミニコミ魂」(共著、昌文社、1999年)、
「モダン古書案内」(編集協力・執筆、マーブルトロン、2002年)
古書情報誌
「彷書月刊(http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/)」
(弘隆社)で古本に関するコラム
「ハルミン&ナリコの読書クラブ」連載中。
◇『インテリア・オブ・ミー』◇
著者 近代ナリコ
PARCO出版刊
版型:B6判正寸
ページ数:296ページ
定価:1,680円 (本体:1,600円)
ISBN:4-89194-709-8
好評発売中!
他詳細は、PARCO出版ホームページにて!
http://www.parco-publishing.jp/index.html
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■古本屋に聞きたいこと、聞いてみたいこと ご意見募集!!■
10月4日『古書の日』に向けて皆様の意見をご参考にしたい
と思っております。ただし個々の返信はいたしかねますので、
ご了承下さい。ご意見はメールにて下記メールアドレスまで
お願いいたします。
info@kosho.or.jp
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■「日本の古本屋」事務局 夏期休暇のお知らせ■
日本の古本屋のお問い合せ窓口は8月11日(木)より8月17日(水)
まで
の間夏期休暇となります。
この間お問い合せ頂きましたメールは8月18日(金)より順次お返し
させて頂きます。
お問い合せによりましてはお時間をいただく場合がございますので、
ご了承下さい。
なお、古書店より返事がない場合などは第1報メールをご参照の上、
直接古書店にお問い合せ下さい。
各古書店の夏休みにつきましては、古書店情報欄をご参照下さい。
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■探求書コーナー再開のお知らせ■
2005年3月より一時お休みさせていただいておりました日本の古本屋
の「探求書コーナー」が6月9日(木)よりご利用いただけるように
なりました。
古書検索で探してみたけど、見つからなかった。そんな時はこちらの
コーナーをご利用下さい。「日本の古本屋」参加古書店にご登録
いただいた情報を配信します。
日本の古本屋トップページにある「探求書コーナー」より
ご利用下さい。
日本の古本屋
http://www.kosho.or.jp/
*メールでの探求書の受付は行っておりません。
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。
まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料210円
合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、氏名、電話番号
を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。
101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部
まで。
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■日本の古本屋 即売展情報■
8月〜10月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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次回は2005年7月下旬頃発行。
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日本の古本屋メールマガジンその29 2005.7.25
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
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