日本の古本屋


日本の古本屋メールマガジン

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     。.☆.:* その58・8月24日号 *:.☆. 。
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☆INDEX☆
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1. 自著を語る その24『三度のメシより古本!』
2.「古本屋が書いた本」展目録
3. 日本の古本屋即売展情報

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┳┳┳┳┳┳┳┳┳【緊急告知】┳┳┳┳┳┳┳┳┳
   イベント案内(古本・夜の学校VOL4)
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■「四谷文鳥堂とは何だったのか・七十年代の本と本屋と出版社」

七十年代が生み出した伝説の書店。当時の店員と客が三十数年前の
この個性的な書店を語ります。

◇ 川口秀彦 ◇
  1946年生。薔薇十字社編集部、
  文鳥堂四谷店などを経て古書店主に。

◇ 佐伯修 ◇
  1955年生。高校時代から四谷文鳥堂に通いつめていた。
  著書に『上海自然科学研究所科』『偽史と奇書の日本史』他

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│ 日 時 : 九月四日(火曜日)午後六時〜八時        

│ 場 所 : 東京古書会館 七階会議室             │
│ 入場料 : 500円                     │
│      定員40名(まもなく満席・残席僅少です。)    │
│  URL : http://www.kosho.ne.jp/event/yagaku/vol04.htm  │
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┳┳┳┳┳┳┳┳【速報・次回予告】┳┳┳┳┳┳┳
     2007年・古書の日記念イベント
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■「本屋さんの現在とこれから」
 
小さな個性派書店・書肆アクセス閉店の問題を通じて、改めて個性
的な書店の可能性・必要性を考えたいと思います。

 ゲスト
 ◇ 畠中理恵子(書肆アクセス店長)
 ◇ 永江朗(評論家)
 ◇ 田村治芳(彷書月刊編集長)

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│ 日 時 : 十月七日(日曜日)午後二時〜四時  │
│ 場 所 : 東京古書会館 地下1階        │
│ 入場料 : 無料                │
└───────────────────────┘
詳細は近日中にご案内いたします。

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本好きには「こつう」でお馴染みの『日本古書通信』。
その編集をしている樽見博さんが、好評だった『古本通』(平凡社
新書)に続いて『三度の飯より古本!』を上梓されました。
「明治文献はなぜ値が上がったか」「浮世絵評価の変遷」「明治百
年と初版本ブーム」など、古本の世界の奥行きの広さを堪能できる
一冊です。

 

 

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■三度目の正直■           日本古書通信社・樽見 博


昨年の『古本通』に続き本年五月、平凡社新書として『三度のメシ
より古本!』を出させて頂いた。一昨年の私家版『古本ずき』から
だと三冊目である。それぞれ古本への思いを精一杯書いたのだが、
最初の私家版はともかくとして、一般の読者向けに書いた二冊の反
響の度合いが随分と違う。『古本通』が広く受け入れられたのはビ
ギナーズラック、もとより、私に読者の要望をつかんで書くという
余裕はないし、書き上げるのにようやくであったというのが正直の
ところである。
 
今回のテーマは、明治以降の古本業界に於ける人気商品の変遷と、
人を蒐集に駆り立てる書物の持つ魅力とは何かという二つである。
経験談といよりも、書くことで私自身が確かめることが出来ればと
いう少々難しい課題であった。
浮世絵、明治文献、戦後文学初版本などの古書業界における評価
が、時代の大きな動きに連動するように変遷してきた。それを具体
的なデータで後づけることが一つ。
もう一つは、その人気の変遷に見るように、時代により人々が求
める知識や娯楽の有りようは変化するが、書物の好きな人間の行動
は、調べてみると、江戸の昔から現在まで基本的には何も変わって
いない。珍しい物への興味、一を知れば更に二、三を知りたいと広
く深くなっていく知識欲、結局書物蒐集に走る人間に共通するのは
考証癖、しかも効率性とは対極にある性である。現在ではあまり知
られていない劇作家真山青果の『随筆滝沢馬琴』という、非常に面
白くて優れた書物を軸に、馬琴や大田南畝、青果も属した集古会の
面々の考証癖と書物蒐集の関係に触れた。読みもしない調べもしな
い蒐集家も皆無ではないが、優れた蔵書家や古本屋は必ず勉強家で
あると同時に、それは調べた事実を記録しつづける事と密接に結び
ついている。その記録が、時を経ても色褪せることの無い書物随筆
や考証随筆となってきた。書物を読むこと集めること、記録すこと
も好きな者は、昔も今も、それを続けることで自らを知り、書物に
よって癒されているのだということが、一冊書き上げて確認できた
ことであった。

『古本通』は、これまで触れられることのなかった古書業界の成り
立ちや、古書市場の実際を具体的に解説し、大切にしてきた蔵書を
有効に処分する方法などについて触れた。古本の奥深さや文献調査
の醍醐味についても自分の経験を書いた。今回の『三度のメシより
古本!』はもう一歩進めて、時に寝食を忘れるほど書物蒐集に人を
駆り立てる書物の魅力や魔力について書いた。その意味で、やはり
実際的内容ではなかったのかもしれない。しかし、これは自分では
一度まとめておきたいテーマであった。どなたかが、インターネッ
トのブログで、著者は紛れもなく、古本によって癒されていること
が分かったと、書かれていたが、まったくその通りである。私にと
って難しいテーマであっただけに、何とかまとめることが出来た達
成感も大きいのだが、刊行後三ヶ月を経て改めて思うのは、私家版
ではなく、販売を目的とした本として、別の書き方もあったのかも
しれないと思う反面、三度目の正直とはなりえなかったが、この辺
が実力と諦めてもいるところである。

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□□三度のメシより古本!□□

 著者:樽見 博
 発行:平凡社
 http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=85_375
 2007年5月発行
 定価:735円(本体:700円)
 ISBN:978−4−582−85375−9
 判型:新書判
 頁数:208ページ

◇◆樽見 博(たるみ・ひろし)◆◇
  
 昭和29年茨城県生まれ。
 法政大学法学部卒業。
 昭和54年日本古書通信社入社。以後「日本古書通信」の編集、
 「全国古本屋地図」の編纂などに従事。
 著書に、平成16年1月私家版「古本ずき」、同18年4月
 「古本通」(平凡社新書)がある。


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        ▽「古本屋が書いた本」展目録
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2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて
行われました「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行
いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm

B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。

まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料
210円合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、
氏名、電話番号を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。

101-0052
東京都千代田区神田小川町3−22
東京古書組合・広報部 

━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━━━

8月〜10月の即売展情報
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

 




■『文京の古本屋』〜学術書・専門書ならお任せください〜■

東京古書組合文京支部公式サイト
『文京の古本屋』がリニューアル・オープン。

学術書からサブカルチャーまで各分野専門書店45店舗が
ご案内いたします。皆様のご来店お待ちいたしております。

『文京の古本屋』
http://www.kosho.ne.jp/~bunkyo/

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 次回は2007年9月下旬頃発行です。お楽しみに!
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*゜*.:*☆ 本を売るときは、全古書連加盟の古書店で ☆*.:*゜*
全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,300店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその58 2007.8.24

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3−22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
    広報部:内堀弘
    TKI:岩森正文

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