◇◆◇古書店の役目
神保町・秦川堂書店 永森 譲◇◆◇
昭和三十六年大学卒業後、他業種を五年間経験して家業の
古書店に入りました。商売の流儀については父に教わり、結果
二十七年、仕事を共にし、そのお蔭で現在があります。また
古書店を経営していくには、古書組合の組織、販路の多様性、
お客様とのつながり等が蔭の力となって存在します。その一端
をお話して、古書店の有様が少しでも読者の皆様にご理解いた
だければと“良いこと尽くめ”の古書業界を紹介いたします。
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◇◆◇京の古書即売会
京都・キクオ書店
前田 司◇◆◇
今年の二月、私はロスアンゼルスのブックフェアー初日、開場を
待つ列に並んでいた。いづこも同じ古書即売会初日の風景で、開場
の午後二時前にはすでに二百人以上が列をつくっていた。この並ん
でいる人達を見わたしてみるとほとんどが年配。欧米人は日本人に
比べると老けて見えるとはいえ平均年齢は五十才を下るまい。
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◇◆◇地域を越え、古本屋のワクを越えて新しい企画を!
札幌・サッポロ堂書店 石原 誠◇◆◇
昨年の十月M先生が一升ビンをさげて十年ぶりに来店。先生は
八十才を過ぎていた。一九八一年の独立開店の翌年くらいだったと
思うが、プラットご来店。当時貧弱な品揃えだったにもかかわらず
随分お世話になった。当時バリバリの道立高校の校長。その後の
勤務先の校長室には氏の分野のコレクションがズラリと並んだ由。
今でも独自の分野が校長室の壁をうめつくした光景は想像するだけ
で圧巻だが見学しそびれて悔しい。
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◇◆◇続「がらんどう」のこと
神保町・がらんどう 吉地 直美◇◆◇
神田神保町の露路にある小さい古本屋、私共の「がらんどう」。
三年前に今の露路の反対側に初めの店を開け、一年程経って
今の店も開いた。二つの通りをつなぐ露路の両端に2つのがらんどう
があるのが何だかうれしくて、ここにいつもいる三びきの白い猫達に
あいさつしては通りぬけるのが楽しみでもあった。
でもこの小さな店でも二軒開けているのはむずかしく今年一月に
今の錦華通りにある店ひとつに決めた。
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◇◆◇仕入れを調整して余暇を取る
神田・かげろう文庫 佐藤 龍◇◆◇
先日、海外の有名アウトドア用品メーカーの社長が書いた『社員を
サーフィンに行かせよう』という本を読みました。
彼の言っている事はこうです。書名の通りに社長、社員共々いつ
でも好きな時に好きなだけサーフィン、釣り、登山に育児でもする
事が可能だ。良い波がきたら平日の勤務中でも、仕事を抜け出して
波乗りに行っても良いし、まとめて休みを取ってヒマラヤ登山を存分
に楽しんでも良し。但し自分の仕事を完全にこなした上での条件は つきます。
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◇◆◇三酔人古本屋問答
名古屋・イマジン・スペース・真理 石黒 敏彦◇◆◇
総理: 生活と文化を結ぶのは本ですよ。バブルがはじけてシャボン玉。
ただ、古本屋さんは特色があるのでまだまだ面白いのではないでしょうか。
古本屋: 何を呑気なことを仰言ますか。先日も親しい同業が仕方なく
店を閉めました。「ブックオフ」の進出、インター・ネット、これは従来の
「街の古本屋」には痛打と警鐘です。
医者: 私も時々立寄りますが、前の賑わいがありません。閑古鳥が鳴い
ている感じです。
古本屋: わたしも泣いています、本の上で♪
総理: 泣いても聞いてもらえませんね、「本離れ」では。
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◇◆◇古書界を長く見つめて想う悔いのない自伝
神保町・蒐堂 山田 孝◇◆◇
私は学校では電機工学を学んだ。八箇所程の会社に入社して
発展途上の世界を学び、後事情あって古書への道に入った。
昭和四〇年頃、特価本は全盛を極め、今も続く古本祭りの主役的
存在で間に合わない程良く売れた。店の中央は全て平台で数十冊
を積んで帯紙をつけて、定価○○円のところ○○円と安い値段を
表示し、複数の倉庫を持ち、補充に車で往復して忙しかった。
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◇◆◇少しの仕掛と趣向
福岡・かぼちゃ堂 首藤 卓茂◇◆◇
目録で本を買いあさりはじめた時代に古本屋になろうという気持ちが
こうじた。念願かない脱サラ、古本屋となってはや十年をすぎた。
本屋になるまえの気持ちはことのほか強く、店をもつこと、目録を
つくること、テーマにこだわりたい、というドグマじみたものであった。
しかし店舗を探しながらもうまくいかず、先延ばししながら無店舗。
始まっていくばくもないネットや即売会になりわいの糧をもとめた。
また目録のテーマは日々の仕事のなかでかなり変わってきている。
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