◇◆◇ローカルな視点から
札幌・弘南堂書店 高木 庄一◇◆◇
明るい話題を寄せて欲しいとのことで、そうは云われても昨今書
き易いテーマではないのだが、二〇〇〇年以降の営業を振り返って
何がしかを書いてみようと思う。小店の場合は取り扱った目ぼしい
品や仕入れの記録は概ね自家目録に見て取れる。インターネットの
普及で販売の様態はこの数年大きく変わったが、古本屋としての云
わば肝の部分では紙の目録優先主義者である。最近は「紙の目録」
略して「カミモク」と呼ぶそうだ。
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◇◆◇頑張ってる?
前橋・山猫館書房 水野 真由美◇◆◇
二枚目だった頃のエノケンを使った百貨店のポスターが店の天井
に貼ってある。「道楽者で、しっかり者」のコピーも良い。そのポ
スターを見上げて、当店の相棒は、「せめて、こうなってくれたら
…。うちは〈道楽者で、うっかり者〉」とつぶやいた。その通りで
す。返す言葉もありません。いつもやりたいことがあり、頑張って
いる気がするのだが、古本屋としてではない。
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◇◆◇根拠なき希望のありか
東京・日月堂 佐藤 真砂◇◆◇
百科事典の編集という仕事を終え、いつもの定食屋で夕飯を済ま
せると、テレビもラジオも置かない自宅に帰って本を読む。見るべ
きものがあれば美術館へと足を運び、歌舞伎、文楽には定期的に通
う。戦没した旧友・知人の未亡人に宛てて時にペンをとるのは、少
しでも慰めになればと思うからだ―主を失った家には、こうした日
々を積み重ねて集められた膨大な蔵書が残されていた。
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◇◆◇本棚を作ってみよう
名古屋・山星書店 山田 康裕◇◆◇
前々から物置場としてあまり活用していない部屋を整理して、本
棚を置き倉庫としてうまく使いたいと思っておりました。しかし長
いこと市販の本棚を見て回りましたが不思議と使える本棚が売って
いない。これがまったく不思議な話で、ヤフーオークションのカテ
ゴリーで本棚を見ると九〇〇〇点以上出てくるが、全て目を通して
も無駄でした。まず棚板のほとんどがプリント化粧板と呼ばれるス
カスカの板であり強度の面でかなり不安がある。また奥行がありす
ぎるのがほとんどで30センチの奥行に14センチの四六判の本を
収めると無駄でしょうがない。
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◇◆◇競り場の戦争
福岡・葦書房 宮 徹男◇◆◇
「五万」「十万」競り人の五万の発声から始まった江戸初期の文
書四点はすぐさま五十万の大台を超えてしまった。声を出している
のは、私と同業のA氏。会場は福岡から高速を使って一時間半の道
のりを車で走らせた熊本の田舎。この骨董市場は月二回開催されて
いるが、競られる品物のほとんどは、陶器や道具類で他には掛け軸
の軸類と呼ばれるものが、加わることとなる。
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