日本の古本屋


日本の古本屋メールマガジン

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      。.☆.:* その75・1月26日号 *:.☆. 。
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☆INDEX☆
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  1. 日本の古本屋・TOPページリニューアルのお知らせ
  2. 自著を語る(35) 『ハルミンの読書クラブ』 浅生ハルミン
                      『ナリコの読書クラブ』 近代ナリコ
  3. 即売展情報

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━━【日本の古本屋・TOPページリニューアルのお知らせ】━━━

2009年1月13日、国内最強の古書データベースとしてご愛顧
いただいております、 「日本の古本屋」のトップページがリニュ
ーアルいたしました。

リニューアルの最大のポイントは、トップページに検索窓がついた
ことです。従来は、トップページで直接検索をすることができず、
古書検索画面に行くために、ワンクリックしていただく必要があり
ましたが、その手間を省きました。

また、検索窓をひとつにした点も見逃せません。ひとつの検索窓に、
「書名」、「著者名」のキーワードをスペース区切りで入れれば、
アンド検索で古書検索できるようになりました。
さらに詳細な検索をしたい場合、従来なら、ログインしていただく
必要がありましたが、今回のリニューアルでは、ログインの必要もな
くご使用頂けるように致しました。

機能の改良に伴い、デザインも一新しました。よりシンプルに見や
すく、アイコンを利用して視覚的にも使いやすい工夫を施しました。
これからも、さらに使いやすく、便利な古書検索サイトとしてご
利用いただけるよう、新しい制度の導入や、サイトリニューアルを
計画準備しております。

「日本の古本屋」のより一層のご愛顧をお願い申しあげます。

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━━━━━━━━━━━━【自著を語る】━━━━━━━━━━━

【自著を語る (35) 】

『ハルミンの読書クラブ』(彷徨舎) 浅生ハルミン

 月替わりで交互に近代ナリコさんと始めた連載がそれぞれ1冊に
なった。ナリコさんは私の本を、私はナリコさんの本をというふう
に、お互いに装幀をやりあった。卒業式の日に制服のリボンを交換
してお別れするのにも似た女子校っぽさでもって、ナリコさんと私
の雰囲気をうまくあらわせたと満足している。ところで「本の発売
日はバレンタインデーにしましょう」と、相当気持ち悪くも楽しい
計画を私から編集部に持ちかけていたことを、ナリコさんはご存知
だったのだろうか。
  『ハルミンの読書クラブ』の連載は、好きな本のことを好きなよ
うに書かせてもらえる自由な場所であったので本当に楽しかった。
古本に触ることが楽しい。古本屋巡りをすることが楽しい。古本の
周辺をうろうろするのが楽しい。そうした古本生活の中から、ぼわ
ぼわ〜っと立ちのぼってくる日常感覚を1400字にまとめる、と
いうことを長く続けてこられて幸せに思っている。
  「好きな本のことを好きなように」というものの、ナリコさんと
ひとつの椅子に半分コで腰掛けているという気分がずっとあった。
ナリコさんとの間合いを計って書こうとすると、自分のすることを
忘れてしまって迷子になりそうになったが、そんなにいろいろな書
き方や思い方はできないもので、結局はいつもと同じにしかならず、
自分のやり方に戻った。私には私にしか出せない音があるのだから、
おそれずに書け、というあたりまえのことを学ばせてもらったのは
予期せぬことだった。
  『ハルミンの読書クラブ』は、おおよそ私の日常感覚を書いてい
る部分が多いけれど、私としては、いつか、できることなら、1冊
の本から深くひろがりをもって徹底的に調査した文章を書いてみた
い。あくまで希望……。

●書誌●
タイトル : ハルミンの読書クラブ
(ハルミン ノ ドクショクラブ)
発  行 : 彷徨舎( http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/
2008年11月
定  価 : 1,470円(本体:1,400円)
判  型 : 小B6判
頁  数 : 144頁

●プロフィール●
浅生ハルミン(あさおはるみん)
1966年、三重県生まれ。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザイ
ン科卒業。イラストレーター、エッセイストとして多方面で活躍。
『私は猫ストーカー』『帰って来た猫ストーカー 』の著書もあり、
猫好きとしても有名。エッセイ集『猫座の女の生活と意見』が晶文
社から2月5日に発売

 

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『ナリコの読書クラブ』(彷徨舎) 近代ナリコ

 年明け、無性にオダサクが読みたくなり、読まなくてはいけない
本を尻目に夢中になっていました。こういうお楽しみのためだけの
本は、毎夜眠る前のいっとき寝床のなかでひらき、たいして読みす
すめもしないまま寝入ってしまう。そして翌朝、ふとんから出るま
でのしばらくのあいだ、枕の横に投げ出されていた本をまたひらく、
というのが常ですが、オダサク相手だとそのしばらくが結構な時間
になってしまい、このところすっかり起床時間が遅くなっています。
  と、こういうことを書くことができるのが「読書クラブ」のよい
ところでしょうか。八年もの連載、はじまった当初はまだ、どこか
気負って、近代ナリコという書き手としての看板を意識していたよ
うで、ほんとうに好きなものをそのまま好きと書くことへの照れが
ありましたが、いまは逆に無防備になりすぎて、もうすこし何者か
ぶったほうがいいのでは、と反省するほど。
  これはあとがきにも書いたことですが、これまで、本への対し方
というのはその時々によって微妙にうつろい、このところようやく、
書物への愛着が自分のからだのなかにすんなりと行き渡ってきた気
持ちでいます。
  それは、自分の興味のおもむくまま自由にこの連載に書き続けて
きたことに負うところおおく、なにより浅生ハルミンという話のわ
かる友人が相方であったことはおおきい。お互いのやりとりが誌面
に展開されていたわけではありませんが、私にとって『彷書月刊』
との出会いはかつての「ハルミンの読書クラブ」であったし、それ
がなければいまの私のやり方、というものもずいぶんちがっていた
と思います。
  古本の世界に足を踏み入れてからというもの、女性によって書か
れたものや、女性向けの雑多な本について考えてゆくことが、もの
書きとしての私のテーマのひとつです。「ハルミン&ナリコの読書
クラブ」は、ひとことでいえば本にまつわるエッセイだけれど、
「女性によって書かれたもの」への私の興味にこたえる対象本にも
なりうるものではないか、などと、これまでの自分やハルミンさん
が書いてきたことをふりかえり、ひそかに感慨にふけっています。

●書誌●
タイトル : ナリコの読書クラブ
(ナリコ ノ ドクショクラブ)
発  行 : 彷徨舎( http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/
2008年11月
定  価 : 1,470円(本体:1,400円)
判  型 : 小B6判
頁  数 : 144頁

●プロフィール●
近代ナリコ(こだいなりこ)
1970年、神奈川県生まれ。多摩美術大学卒業。文筆家。「女性」と
「近代」にまつわるあれこれを、シニカルに、かつ愛をこめて照射
することをテーマとしたミニコミ誌『modern juice』編集発行人。

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日本の古本屋メールマガジンその75 2009.1.26

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     東京都千代田区神田小川町3−22 東京古書会館
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【発行者】
     広報部:早川多摩雄
     TKI:河野高孝

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