日本の古本屋


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      。.☆.:* その93・7月27日号 *:.☆. 。
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☆INDEX☆
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  1. 自著を語る(41) 荻原 魚雷 著 『活字と自活』
  2. 第四十回記念 熊本古書籍即売展講演録
  3. ニッポン洋行御支度史(4) ガイドブック3  西出勇志

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━━━━━━━━━━━【自著を語る(41)】━━━━━━━━━━

『活字と自活』(本の雑誌社)
                       荻原魚雷

 中央線の高円寺に移り住んで二十年。月末の家賃や食費の心配を
しながら、古本屋と中古レコード屋をまわる。大学を中退して、フ
リーライターになって、渡りに船、綱渡りの日々も続けているうち
に、そうした生活も日常になる。まあ、さえない日常なわけだが。

 そうした不安定な暮らしにたいする心がまえや自活の術を知りた
くて本を読んだ。いっぽう、どんな世の中になっても、生きのびて
いけるような処世術や思想のようなものも身につけたいともおもう
ようになった。
  『活字と自活』は、読書と生活を両立していく上での試行錯誤を
つづったコラムとエッセイを集めた本といえるかもしれない。食う
に困ってあれこれ試行錯誤しながら身につけた技術がおもいのほか
役に立つこともある。本やCDの売り方やなるべくお金をつかわな
い遊び方などがそうだ。
  表題作「活字の自活」は「十年前」というタイトルでブログに数
回にわたって連載した文章が元になっている。

〈古本屋通いをするために、就職しなかったといっても過言ではない。
しかし文章を書く仕事をしている人間が、本を読んでいるのは、
当り前の話である〉(「活字と自活」より)

 表紙は『コーヒーもう一杯』などの漫画で知られる山川直人さん。
山川さんの作品には、古本屋がよく登場する。
  デザイナーの中嶋大介さんには、昔の雑誌風の本に仕上げてもらった。
本文レイアウトも三段、二段、一段になっていて、写真(十年前の
高円寺風景)やカットもはいっている。

 尾崎一雄、中村光夫、鮎川信夫、トキワ荘、アメリカの
コラムニスト……。

 紹介している本のテーマはバラバラだけど、生活を立て直したり、
気持を荒ませないためのヒントになるようなことをすこしは書けたと
おもう。

 どこからでも読めるような本になっているとおもうで、気が向いた
ところから頁をめくってもらえたら嬉しいです。

 

※朝日新聞(2010年7月25日朝刊の読書欄)に荻原魚雷氏の
インタビュー記事が、掲載されています。

  ブログ 文壇高円寺
     http://gyorai.blogspot.com/

本の雑誌社 『活字と自活』
http://www.webdoku.jp/kanko/2010/#003419


 

 

━━━━━【第四十回記念 熊本古書籍即売展講演録】━━━━━

昭和45年より毎年秋に催される熊本の鶴屋百貨店での古書即売展
も昨年で40年目を迎えた。区切りの年でもあり、何か行おうと組
合員一同で話し合った結果、講演会を行うこととなった。

当初、常日頃お世話になっている先生お一人にお願いしようとした
が、話が膨らみ毎日行うこととなった。組合員から2人、他の4日
間は先生達の都合を聞きながら日程を詰めていった。全国的にも有
名な渡辺京二先生にも講演を依頼したところ快諾を得て嬉しかった。

渡辺先生は、地元では講演をしない先生で有名だからだ。先生曰く
「古本屋さんの頼みごとを断ると、僕が行くところがなくなるから
ね。」と言われた。先生の講演のテープがうまく採れていず、先生
にその旨話したら、すぐに原稿を起こして店まで持ってきてくれた。
本を読むスピードも驚かされるが、原稿の早さにも驚いてしまった。

折角行った講演会であるので、聴きに来られなかった方々の為にも、
また、将来にこの講演会を残す意味に於いても上梓した。巻末に
「即売展四十年概史」として目録から四十年を回顧した。詳しくは、
下記の通り。

A5判 95頁 売価1,575円(送料100円)

中村青史(熊本八雲会会長・草枕交流館館長)
昔、古書店様々、今、素通り

橋本 博(キララ文庫店主)
マンガと共に六十年―戦後漫画私史

渡辺京二(思想史家)
書物という宇宙

井上智重(熊本日日新聞編集委員)
私の古本屋地図

徳永 洋(横井小楠研究家)
古書で出会った横井小楠

河島一夫(舒文堂河島書店社長)
古書店入門―古本屋を始めたい方々へ―

 

発行元「熊本県古書籍商組合」

発売は、熊本の組合店各店で取り扱っています。

お問い合わせ先
(有)舒文堂河島書店
     Tel:096-352-1701 Fax:096-359-7617
     URL:http://www2d.biglobe.ne.jp/~jobundou/

 

 

━━━━━━━━━【ニッポン洋行御支度史(4)】━━━━━━━━

「ニッポン洋行御支度史」ガイドブック3

   西出勇志

今回は、1960年代半ばの空江さん一家の「外国旅行」について書
こうと思う。

50代半ばの空江伸平さんは、東西商事の調査部長で定年を迎えた。
幸いなことに子会社の顧問就任も決まり、出社までの数ヶ月間を利用
して妻のミチ子さんと海外へ出掛けることを計画する。飛行機で香港
からバンコク、インド、エジプトなどを経て欧州各国を訪問、北欧を
経由して帰国する旅だ。貿易会社で社長秘書を務める娘のアツ子さん
も加わり、45日間の外国旅行が始まった−。空江さん一家は実在の
家族ではない。映画や小説のキャラクターでもない。彼らは、実業之
日本社が60年代半ばに刊行を始めた旅行案内書シリーズ、ブルーガ
イド海外版の「海外旅行 空の旅」の主人公なのである。なぜ、旅行
ガイドブックが物語仕立てになっているのか。それには時代背景の説
明が少々いるだろう。

続きはこちら
http://www.kosho.ne.jp/melma/1007/index.html

 

【プロフィール】にしで・たけし 1961年京都市生まれ。都内
の報道機関から東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO M
X)に出向中。携行品を通した日本人の海外旅行史「モノ語り ニ
ッポン洋行御支度史」を「ホテルジャンキーズ」誌に連載している
(現在21回目)。共著に「アジア戦時留学生」「TVドラマ“ギ
フト”の問題」など。


 

 

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

次回の自著を語るは さかもとけんいちさん の
『浪華の古本屋 ぎっこんばったん』(SIC社・7月7日発売)
http://www.sic-japan.com/books/

 彷書月刊編集長 田村治芳さん の寄稿を掲載
http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/


 

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

7月〜8月の即売展情報
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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日本の古本屋メールマガジンその93 2010.7.27

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