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たまにはこんな〆もいいかと。

久しぶりに古書即売展の様子をご紹介。


今日は趣味展。本はもちろんですが、
見て楽しいものもたくさん並んでいます。

後ろの方にあるのは、木製の看板。

どれも大きさは、およそ50×40×3㎝。
そんなに大きいというわけではないけれど、
どんな商売をしているのか、何を扱っているのか一目瞭然。
街に溢れた現代の看板より、シンプルかつ効果的だと思う。


同じ業者さんの棚には他にもこんなものが。

鉄道写真は1箱
裏のメモ書きによると、上の写真は帝国ホテル周辺!?
SLが走っていたなんてビックリ。
下は奥多摩駅です。


うさぎ書林さんの棚には、
こんなにカラフルでかわいいマッチラベル。
左上には、冷やし中華で有名な神保町の名店、揚子江菜館のものも。


古書即売展や業者さんの交換会では、
自分が知っている場所やモノの昔の様子を
目にする機会がたくさんあります。

人の記憶を見ることはできないけれど、
何らかの形として残っていれば、後世の人間も共有することが出来る。
持ち主の手から、縁あって業者さんの手に渡り
また誰かの手に渡ってゆく。
埋もれてしまうものを、再評価して送り出していく事を
繰り返した日々が交換会や即売展の歴史となってきたのだ。

東京古書組合機関誌の「古書月報」によると、
「趣味の古書展」創立は昭和27年で、
現在古書会館で行われている即売展の中では
最も古い会になるという。