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この夏、東部古書会館のあつい日々

『さよなら、泪橋古書展』


東京古書会館を始め、西部、南部の3ヶ所といえば、
定期的に即売展が開催されているので、
古書愛好家の方にはお馴染みかと思います。

また、この3地域で都内組合員数の半数以上を占めることや、
規模や立地条件などから、組合員さんにも交換会会場としての認知度、
利用頻度は比較的高いほうでしょう。

しかし東京都内には上記3ヶ所の他、板橋の北部、
南千住の東部を含め、5つもの古書会館が存在しています。
いえ、それも間もなく過去形での話となるでしょう。
7月をもって南千住・東部古書会館の歴史に幕が下ろされるのです。


そんな事が現実味をおびてきた昨年、誕生したのが
この「泪橋古書展」でした。



操車場の陸橋を渡り、貨物駅の脇を抜けてゆく。
小さな工場と住宅街、そして簡易宿泊所。
そういった中に東部古書会館があります。

長年この下町で商売を続けていても、催事は初めてという方も。


こちらは催事も大ベテラン。
左は、ねこ大好き殿木さん。東京の古本屋のコラムにある
理事の連載記事はこの方が書かれたものです。
 ◇「東京の古本屋」組合理事連載記事◇
  http://www.kosho.ne.jp/column/100708.html

右は、業界における下町のプリンス岡島さん。


他の会館と違うのは、管理人さんが常駐していたこと。
昭和の香り漂う屋内も、この方が清潔を保って下さいました。

催事が開かれる時には、ご近所にポスターを貼って下さったり、
お茶を用意して下さったり。
長い間、縁の下で支えていただきました。

この奥にはテレビのある一間。
小腹が空いたら、おやつをつまんだり。
この日は、膝をつき合わせ東部古書会館の想い出話など。


東部の帰り道、会館への地図を手にした方数人とすれ違いました。
例年以上に暑さ厳しい中、南千住まで足を運んでいただいた皆様
本当にありがとうございます。


そして7月27日 火曜日
東部古書会館最後の日をむかえます。