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2009年11月 アーカイブ

2009年11月04日

たくさんのご来場ありがとうございました!!

年に1度のおまつり、「神田古本まつり」も終わってしまいましたね。

会期中は、この東京古書会館でもいろいろなイベントがありました。
☆水道橋博士の御茶ノ水古書店☆
☆立川志の輔独演会 in 神田古本まつり☆
そして・・・
☆妖怪と神保町 お化け大学校 in 神保町キャンパス☆
なんと、
☆ワタナベエンタテイメント・プレゼンツ 古書の街のお笑いライブ☆

今日は「お化け大学校」の様子をご紹介します。


学生さんを「化け大生(ばけだいせい)」って呼ぶそうです。

会場に並んだ書籍も妖怪や幽霊づくし


もう、こんなの読んじゃったら夜中トイレにいけません・・・

そしてこの方!京極夏彦さん。
本日もお着物がバシッときまっております

荒俣宏さんが特別ゲストでご登場
妖怪、古本談議に拍車がかかるっ!

京極さんがこんな事をおっしゃっていました。
「掘り出し物とは、骨董的価値ではなく、自分にとって価値ある物が安く手に出来る、ということ。
長年探していた物が見つかった時は小躍りするくらいうれしい!」

そんな京極さんも30年間探していた本を、このイベント前日にようやく手に入れられた、とのこと。
もうそうなると、“小躍り”どころか“大踊り♪”したくなったそうです。
神保町のどこかで踊る!京極夏彦さんが見られるかも!?
本に限らず、ずっと自分が探していた物が見つかった時のうれしさと興奮は
みなさん同じですよね。

2009年11月12日

「和本の世界」へご招待

毎秋恒例の「古典籍展観大入札会」が明日より開催されます。
「和本の世界~千年の時を超えた書物との出会い~」と題して
お送りする今年の注目はなんと言ってもコレ!!

↓ 「直江兼続 書状」 ↓

書状を1行から数行ずつ切断して送り、最後につなぎ合わせて読ませる「密状」で、
戦国時代の非常時に見られる珍しいものだそうです。
行間にうっすらと貼り合わせた跡があるのですが見えるでしょうか・・・

この他にも奈良時代から幕末の古書がなんと約2000点も出品されています!


↑中段の塔は、「百万塔」日本最古の印刷物といわれるもので、
  中には経文が納められています。


↑かるたもいくつか出品されています。
  札の角のかすれや黒ずんだ様子に、昔の人々が遊んだ名残を感じます。

今年の古典籍展観大入札会は、11月13、14日です。
国宝重要文化財級の貴重な書物を直接手にとることが出来る数少ないチャンスです。
ぜひご来会ください、お待ちしています。

詳しいことは、東京古典会さんのHPをご覧下さい。
 ○東京古典会 http://www.koten-kai.jp

2009年11月14日

ただいま入札会の準備中~

今年の「古典籍展観大入札会」の一般公開日も無事に終了いたしました。
あいにくの悪天候、冷え込みも厳しい中、
大勢のお客様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。

今年は「直江兼続の書状」や「幻の江戸図」の出品などで
注目を集めましたが、いよいよ明日から2日間かけて
業者による入札会を行います。
「入札会」といっても、どのように行われているのか?
あまりピン、とこないかもしれませんので、
普段の入札会の様子を例に簡単にご紹介しようと思います。

東京古書会館では本の「交換会」が平日は毎日開催されています。
この「交換会」は通称“市場”と呼ばれ、組合加盟業者さんが
日々売買を行っています。
ジャンルの違う6つの“市場”があり、東京古典会さんは毎週火曜日に開催しています。

出品された商品(本)にはそれぞれ封筒が付けられています。
ここには、本の題名や冊数の他、その状態など特記事項が書かれており、
業者さんは現品と封筒に書かれた内容を元に、欲しい金額と自分の名前を書いたら
封筒へ入れ、一番高値を入れた業者さんが落札出来る、という仕組みです。
この時の希望金額は必ずしも1つではなく、落札額の価格帯により候補を3つ、4つ、5つ・・・と
書くことが可能です。このようなやり方を「置入札」と呼びます。
この他、古典会さんだけで行っている「まわし入札」というのもあります。
これはロの字にテーブルを組み、業者さんは着席した状態で行われます。
商品を隣の人から人へと順番に送り、気になる本は手元でじっくり品定めし、
終わったら隣の人へ。これを繰り返していきます。
下の写真が「まわし入札」の様子です。

展観日にはバシッとスーツ姿だった業者さんも、普段はこんなにカジュアル。
お手伝いの時はおそろいのエプロン姿です。

「置入札」も「まわし入札」も、時間がきたら結果を調べる“開札”という作業をして、
「○×△は○○書店さん、○○円・・・」というふうに読み上げる“発声”を行います。
この開札作業はすべて人の手で行われています!
これは明日の入札会も一緒です。
人気のある高額商品になればなるほど、封筒の中に入った枚数は多くなり、
比べる候補も増えていくので、ホントに大変な作業なんです。
達筆もあれば、金釘流もありますから・・

交換会のご紹介は、改めてHP上でおこなう予定です。
スーパーインターネット職員kがサラサラサラっと
アップしてくれるはずなので、乞うご期待!
よろしくね、社長!!