今年の「古典籍展観大入札会」の一般公開日も無事に終了いたしました。
あいにくの悪天候、冷え込みも厳しい中、
大勢のお客様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
今年は「直江兼続の書状」や「幻の江戸図」の出品などで
注目を集めましたが、いよいよ明日から2日間かけて
業者による入札会を行います。
「入札会」といっても、どのように行われているのか?
あまりピン、とこないかもしれませんので、
普段の入札会の様子を例に簡単にご紹介しようと思います。
東京古書会館では本の「交換会」が平日は毎日開催されています。
この「交換会」は通称“市場”と呼ばれ、組合加盟業者さんが
日々売買を行っています。
ジャンルの違う6つの“市場”があり、東京古典会さんは毎週火曜日に開催しています。
出品された商品(本)にはそれぞれ封筒が付けられています。
ここには、本の題名や冊数の他、その状態など特記事項が書かれており、
業者さんは現品と封筒に書かれた内容を元に、欲しい金額と自分の名前を書いたら
封筒へ入れ、一番高値を入れた業者さんが落札出来る、という仕組みです。
この時の希望金額は必ずしも1つではなく、落札額の価格帯により候補を3つ、4つ、5つ・・・と
書くことが可能です。このようなやり方を「置入札」と呼びます。
この他、古典会さんだけで行っている「まわし入札」というのもあります。
これはロの字にテーブルを組み、業者さんは着席した状態で行われます。
商品を隣の人から人へと順番に送り、気になる本は手元でじっくり品定めし、
終わったら隣の人へ。これを繰り返していきます。
下の写真が「まわし入札」の様子です。
展観日にはバシッとスーツ姿だった業者さんも、普段はこんなにカジュアル。
お手伝いの時はおそろいのエプロン姿です。
「置入札」も「まわし入札」も、時間がきたら結果を調べる“開札”という作業をして、
「○×△は○○書店さん、○○円・・・」というふうに読み上げる“発声”を行います。
この開札作業はすべて人の手で行われています!
これは明日の入札会も一緒です。
人気のある高額商品になればなるほど、封筒の中に入った枚数は多くなり、
比べる候補も増えていくので、ホントに大変な作業なんです。
達筆もあれば、金釘流もありますから・・
交換会のご紹介は、改めてHP上でおこなう予定です。
スーパーインターネット職員kがサラサラサラっと
アップしてくれるはずなので、乞うご期待!
よろしくね、社長!!